これから介護の仕事をやってみようかな?と思っている方や、現在介護現場で活躍している介護士の方も、介護の資格ってどんなものがあるのか?気にはなるけど実際どのような課程で取得できるのか?どれだけの経験があれば受講できるのか?など疑問に思っている方も多いと思います。
自身のスキルアップやモチベーションアップにも繋がる資格取得についてどのようなものがあるのか?など見ていきたいと思います。
資格の無い方や未経験の方へおすすめの資格
介護職には資格の有無によって時給が変わってくるので、介護の仕事をしていく上で自分自身のスキルアップやモチベーションアップにもつながるメリットになります。
介護人材の確保や定着を図り、給与や労働環境を整えるために誕生したキャリアパス。
専門性やスキルアップを図りキャリアパスの上位を目指すことで、モチベーションアップにもつながるというメリットも。
例えば、介護職員初任者研修からスタートし、実務経験を重ね介護福祉士。
さらに経験を積み介護支援専門員や認定介護福祉士をゴールとして目指す。
・介護職キャリアアップ資格「ケアマネジャー(介護支援専門員)」
利用者と介護サービス事業者との調整、管理、連携といった橋渡し的な役割を持ち、介護保険を利用するための申請などを行います。
自立したその人らしい生活を支援するため利用者のニーズを尊重したケアプランを策定し、介護過程を導くことがケアマネジャーの職務です。
介護福祉士として5年以上の実務経験が必要で、「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格しなければいけません。
ケアマネジャーとして5年以上従事すれば、ケアマネジャーの上位資格となる主任ケアマネジャーへのキャリアップを目指せます。
・サービス提供責任者
ホームヘルパーが働く訪問介護事業所において、配置基準が定められているサービス提供責任者。
訪問介護のコーディネーター的存在として、ケアマネジャーやヘルパーの連絡、調整・訪問介護計画書の作成、家族対応などを行います。
介護福祉士資格所持者・実務者研修修了者・初任者研修修了者で、実務経験3年以上、従業日数が540日以上ある方が、目指すことができます。
認知症ケアのスキルアップ資格一覧
世界一の長寿国である日本では65歳以上の6人に1人が認知症とされ、認知症への正しい知識とスキルを身に着けることが大切です。
日常的に認知症高齢者との関わりが多い介護職だけならず、地域社会での認知症ケアにも役立つ資格をみてみましょう。
・認知症ケア専門士
「一般社団法人日本認知症ケア学会」が認定する民間資格で、認知症ケアのプロフェッショナルとして専門知識と高いスキルをもって活躍します。
認知症ケアに携わった実務経験が3年以上あり、認知症ケア専門士認定試験に合格、登録申請すれば取得できます。
資格取得により配置基準がある職場や認知症ケアに力を入れている事業所で採用されやすく、給料アップも期待できます。
・認知症介護基礎研修
認知症介護の基礎的な知識や技術を習得するための研修で、計6時間の講義と演習を受け、認知症対応力を目指します。
2021年4月以降、医療や介護の資格を所持していない職員へ認知症介護基礎研修が義務化されました。
・認知症介護実践者研修
介護の実務経験が概ね2年以上の介護職員等を対象に、認知症の方の生活向上を図るケアやスキルを習得します。
・認知症介護実践リーダー研修
介護の実務経験が概ね5年以上で、実践者研修終了後1年の介護職員等が対象。
認知症ケアの専門的な知識とスキルを習得し、ケアチームのリーダーを目指します。
・認知症ケア指導管理士
「一般社団法人総合ケア推進協議会」と「一般財団法人職業技能振興会」による認定資格で、
認知症に対する専門知識の向上とスキルアップを目的に創設されました。
資格受験には実務経験が必要ないので、家庭や地域で認知症の方に携わる方へ知識向上の第一歩におすすめの資格です。
・認知症ライフパートナー
「一般社団法人日本認知症コミュニケーション協議会」による民間資格で、介護職だけでなく認知症高齢者に関わる全ての人を対象に、資格取得が推進されています。
認知症の方の生活歴や価値観を尊重したケアやコミュニケーションを学び、その人らしい生活が送れるようサポートします。
・認知症アクティビティ・ケア専門士
介護施設や在宅での認知症ケアにおいて、アクティビティプログラムの組み立てやコーディネートを行う専門職です。
認知症ライフパートナー検定試験の合格者を対象にし、認知症アクティビティ・ケア専門士実践研修を修了・認定された方が取得できます。
・認知症介助士
職場や地域で認知症の方と関わる方へおすすめの資格です。
認知症の正しい理解を深め、適切な対応方法を身に着けることで、地域での見守りや企業の福祉活動に役立ちます。